地盤改良
Ground improvement
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調査
地盤改良 調査
地盤調査の目的
皆様はマイホームを建設するにあたり、夢を膨らませ、将来に亘って笑顔の絶えない家族の姿を想い描いていることでしょう。ただ住宅建設は、実際には楽しい事ばかりではありません。
建物の外観や性能にばかり気をとられ、縁の下の力持ちをないがしろにした為に、大事な建物に不具合が生じ、幸せな生活が送れない事態が全国各所で起こっています。
このような事態を回避する為に、住宅を建てる地盤の状態を的確に判断する必要性が出てきました。
これは人間お得意の勘や経験だけでは判断できません。そこで最近では戸建住宅の地盤調査方法として採用されているのが、スウェーデン式サウンディング試験法です。
この試験方は、日本建築学会編「小規模建築物設計の手引き」で推奨されており、小規模建築物の調査方法では安価で信憑性のある方法として普及しています。余談ですが、昔より地名に三随などの水に関する文字が含まれる場合は、軟弱な地盤が多いと言われています。(池、沢、川、田、江、泉、浅、津など)
地盤調査の流れ
安全な基礎仕様を設計するために不可欠な地盤調査。 自社一貫サービスで "迅速" "確実" "低コスト" を実現しています。
試験方法
スウェーデン式サウンディング試験は、日本建築学会編『小規模宅地基礎設計の手引き』で推奨され、軟弱地盤を細かく把握でき、安価で信頼性のある戸建住宅の調査として広く普及しています。
スウェーデン式サウンディング試験は、日本建築学会編『小規模宅地基礎設計の手引き』で推奨され、軟弱地盤を細かく把握でき、安価で信頼性のある戸建住宅の調査として広く普及しています。
どの状態で、ロッドが地中に貫入するかどうかを確かめ、貫入する場合は、荷重に対する貫入量を記録し、貫入しない場合は荷重を載荷用クランプに順次載荷(荷重段階は5→15→25→50→75→100kg)を行い、途中貫入する場合は荷重に対する貫入重を記録し、その操作を繰り返します。
載荷荷重100kgで貫入が止まった場合には、ロッドにハンドルを取り付け、ハンドルに鉛直方向の力が加わらないように回転し、次のロッド目盛線(25cm)まで貫入させるのに要する半回転数を記録します。
測定が終了したら、載荷荷重を取り除き、引き抜き装置により貫入した全ロッドを引き抜き、ロッド本数およびスクリューポイントの異常の有無を調べます。
地盤調査の方法
1
鉄の棒(ロッド)の先端に円錐形をねじったようなスクリューポイントを取り付け、それを地面に垂直に突き立てます。
2
ロッドには、自由に上下させたり途中で固定もできる受け皿(クランプ、重さ5kg)を通し、さらに上端には水平に取っ手(ハンドル)を取り付けておきます。
3
クランプに円筒形のおもり(10kgのおもり2枚と25kgのおもり3枚)を1枚ずつ静かに載せて行き、1枚載せるたびにロッドが下方に沈むかどうかを観察し、記録します。(注)スクリューポイントとロッドにかかる荷重は段階的に5、15、25、50、75、100kgとなります。
4
すべてのおもりを載せるとクランプの重さと合計して100kgになりますが、その際、ロッドの沈み込みがなく静止している場合には、ハンドルを回転させ、先端のスクリューポイントで土を掘進しながら強制的にロッドを25cm貫入させるのにハンドルを何回転させたかを記録します。
(注)ロッドの長さは最長で1mなので、貫入させるに従い、おもりの受け皿となるクランプが地面に着いてしまい、それ以上貫入させることができなくなります。そこで、おもりとハンドルを一旦はずし、新たにロッドを継ぎ足した後、ハンドルを装着した上でクランプを所定の高さまで引き上げて、再度3、4の作業を繰り返します。
(注)ハンドルの回転数は、180度(半回転)を1回とカウントします。すなわち、360度回せば2回となるので、記録は「半回転」という表記になります。
5
規定の深度(後述)までの貫入が記録できた時点で測定を終了し、ロッドを引き抜きます。
6
ロッドを引き抜いた後の直径3cmほどの測定孔を利用し、孔が土で目詰まりしていない限り、メジャーで地下水位を計測・記録します。
地盤調査の測定範囲
測定箇所
原則として1宅地で3箇所以上の測定を行います。
1
各測点間の試験結果に著しい差異が認められた場合には、どのような地層構成であるかを推定するに十分なだけの追加測定を行います。
2
測定深度(ジオテック基準)
通常は、深度10mまでを測定します。
1
地中に硬質な層が分布し、半回転数が60回転に達しても25cmの貫入ができない場合には測定を終了します。
2
100kgまでのおもりでロッドが沈む事無く、5mの層厚にわたってハンドルの回転による貫入が連続する場合、測定を終了します。
3
地盤の判定
「宅地防災マニュアル」(建設省建設経済局民間宅地指導室:1989)
軟弱地盤判定の目安
このマニュアルにおいては、軟弱地盤判定の目安を、地表面下10mまでの地盤に次のような土層の存在が、認められる場合とする。
有機質土・高有機土(腐植土)
1
粘土質で、標準貫入試権で得られるN値が2以下であるいはスウェーデン式サウンディング試験において100kg以下の荷重で自沈するもの(換算N値3以下)。
2
3
砂で、標準貫入試権で得られるN値が10以下あるいはスウェーデン式サウンディング試験において半回転数(New)が50以下のもの(換算N値5以下)。
なお、軟弱地盤の判定にあたった土質試験結果が得られている場合には、そのデータも参考にすること。